ごあいさつ

司法書士 野坂 ときこ

 

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 まだ未熟なホームページですが、今後皆様のご協力をいただき充実したものにしていきたいと思います。どうぞお暇なときに、また、お困りのことがありましたらご覧いただき、解決の糸口にしていただきたいと思っております。

 

スウェーデン旅行記

 

 プロフィールの紹介をさせていただく代わりに、スウェーデン旅行記を掲載させていただきます。 

 先月思いがけずに、寒さの厳しい北欧スウェーデンに行く機会に恵まれました。オーロラを見る機会は逃しましたが、エンゲルホルムの滞在先保養地での海岸では早朝に流氷を見ることができで感動しました。暗い夜の海岸では、さざ波も立たず不思議に思っていたのですが、翌日には海が凍っていたからだとわかると厳粛な思いに駆られました。

  私は、成年後見の業務をするようになった頃から、福祉医療関係に興味を持つようになりました。福祉関係のツアーに参加して高齢者住宅や障害者施設そして就学前学校を見学して、最終日には憧れのストックホルムへ。IPSの山中教授の受賞したノーベル賞の博物館やノーベル文学賞の大江健三郎が演説したという晩餐会の市庁舎や王宮殿、「魔女の宅急便」の舞台になった旧市街地のガムラ・スタンの石畳を散歩するなど、とても充実した旅でした。

 スウェーデンは「福祉国家」と言われていますが、何故高負担ともいえる福祉国家を選択できたのか。「ゆりかこがら墓場まで」という生活の安定、障害者も障害の程度に応じた労働ができるという労働の価値観。私にとって、この旅行はとても新鮮なものでした。

 スウェーデンでは障害者も能力に応じて労働することを保障しています。それは「サムハル」という、国の障害者人材派遣会社のような存在があるからとのこと。ハローワークと似て非なるもの。「サムハル」は障害者の能力を引き出し、開発し、職業訓練を通してその人に適した仕事を紹介して支援する。障害があっても自分の残存能力を活かして支援を受けて働く権利があるという。労働することで一日のリズム、毎日の生活リズムを作り上げ、自分で自分のことを決定する人間らしい生活を送ることができるというノーマライゼーションの考え方です。

 スウェーデンの高齢者住宅・障害者施設で働く人々は、仕事がとても楽しいと言い、障害のある人々とも対等に接しています。スウェーデンの考え方は、障害というものは社会環境によって起こりうるものであり、人間の価値は障害があろうとなかろうとみな同じであるとのことです。

 障害者が働くお店では、障害者の人が製作したコースターやバッグ、小物などどれも優しいカラフルな色使いが、皆が優しく働いている作業現場の様子を物語っています。はた織りで製作した敷物は、素朴でやさしい味わいのあるものです。材料はボランティアから寄付してもらったいろいろな布切れを集めて細かいリボンのように切って様々な色合いや質感をかもしだしています。その敷物が、今は我が家のテーブルの上で彼らの生き生きとした存在感を漂わせています。

 誰でも人として生きる価値がありそれだけで尊ばれる存在です。自分自身を大切にしたいから相手の存在も大事にします。成熟した民主主義のあり方をここに見ます。口先だけの民主主義では、こうはいかないでしょう。

  そして、医療・福祉・住宅・教育等は平等に必要なだけ保障され、この社会保障の充実のために税金が高額になっても、スウェーデンの人々が選択した制度であり、そのチェック機能として働く投票率も90数%であるとのこと。これは民主主義が根付いているからだといいます。

 就学前学校(幼稚園)では、民主的な方法でクラスの物事を決めるとのことであり、子供のときから実際の生活の中ですべての人が同じ人間として尊ばれるという価値を持ち、他人の意見を尊重しなければならないということを体験で学び、教育してきたからだとのことです。

 今回の旅行でのいろいろな学びを今後残された私の人生に活かしていければいいと思っています。今後ともよろしくお願いします。 

 

平成25年3月19日